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こころの病気について

統合失調症

統合失調症は、現実と非現実の区別がつきにくくなる病気です。誰かに監視されていると感じる妄想や、実際には存在しない声が聞こえる幻聴などが特徴的です。また、考えがまとまらず、会話が分かりにくくなることもあります。感情が乏しくなったり、興味関心を失い無気力になる症状も見られます。発症時期や症状の現れ方は個人差があり、日常生活や人間関係に大きな影響を及ぼすことがあります。

うつ病

うつ病は、気分の落ち込み興味・喜びの喪失が続く病気です。集中力の低下、疲労感、不眠、食欲不振など身体的症状が伴うことが多く、自分を過剰に責めたり、将来に希望を見いだせなくなることもあります。症状が2週間以上続く場合、日常生活や仕事に支障が出やすく、時に自殺を考えるほどの絶望感に襲われることがあります。心の不調が続く場合は周囲に相談し、適切なサポートを受けることが重要です。

双極性感情障害

双極性感情障害は、気分が異常に高揚する躁状態と、気分が極度に落ち込むうつ状態を繰り返す病気です。躁状態では、異常な自信や多弁、活動量の増加が見られ、場合によっては衝動的な行動を取ることがあります。一方で、うつ状態では無気力や倦怠感が強くなり、何も手につかなくなることがあります。この気分の波が仕事や人間関係に大きな影響を与えるのが特徴です。

パニック症(パニック障害)

パニック障害は、突然の激しい不安発作が起こる病気です。発作時には動悸、息切れ、めまい、発汗、胸の痛みなどが現れ、死んでしまうのではないかという強い恐怖を感じることがあります。この発作が再発することを恐れる「予期不安」が生活の質を低下させ、外出や人混みを避ける行動につながることもあります。

全般性不安障害

全般性不安障害は、ささいな日常の出来事に対して過剰に心配し続ける病気です。「もし〇〇が起きたらどうしよう」といった考えが頭から離れず、疲労感や筋肉の緊張、集中力の低下、不眠などの身体症状が伴うことがあります。不安の対象が広範囲にわたり、制御が難しいことが特徴で、慢性的な心配が続き生活に支障をきたします。

社交不安症(社交不安障害、SAD)

社交不安障害は、人前で話したり注目を浴びる場面で極度の不安や恐怖を感じる病気です。緊張のあまり顔が赤くなったり、震えたり、声が出にくくなることがあります。「失敗して恥をかくのでは」と考えることが多く、社交の場を避ける傾向が見られます。この避ける行動が日常生活や仕事に影響を及ぼすことがあります。

強迫性障害

強迫性障害は、繰り返し浮かぶ不合理な不安や考え(強迫観念)を抑えるために、過剰な行動(強迫行為)を繰り返してしまう病気です。例えば、手が汚れているという不安から何度も手を洗ったり、鍵をかけたかどうかを何度も確認するなどの行動が挙げられます。これらの行動が生活を圧迫し、社会生活に大きな影響を与えることが特徴です。

心的外傷後ストレス障害

心的外傷後ストレス障害は、過去のショッキングな出来事が原因で発症する病気です。フラッシュバックや悪夢としてトラウマが再現され、日常生活に支障をきたします。また、過剰な警戒心や感情の麻痺、出来事を思い出させる場所や状況を避ける傾向が強くなります。このような症状は時間が経ってから現れることもあります。

適応障害

適応障害は、生活環境の変化やストレスに適応できず、気分の落ち込みや不安、体調不良が続く病気です。例えば、職場の異動や家庭の問題などが引き金となり、過剰なストレス反応を引き起こします。ストレスの元から距離を取ると症状が改善することが多いのが特徴です。

解離性障害

解離性障害は、主に強いストレスやトラウマがきっかけで、記憶や意識、自分自身の感覚が切り離される病気です。代表的な症状には、自分の記憶や経験が部分的に欠落する「解離性健忘」、現実感が失われたり自分が自分でないように感じる「離人症」などがあります。これらの症状は、本人にとって非常に困惑するものであり、日常生活や社会活動に大きな影響を及ぼすことがあります。症状はストレスの程度や環境によって悪化することもあります。

身体表現性障害

身体表現性障害は、身体に痛みやしびれ、だるさなどの症状が現れるものの、医学的な検査では原因が見つからない病気です。これらの症状は強いストレスや心理的要因に関連していることが多く、本人には症状が現実的に感じられるため、日常生活に支障をきたします。症状が慢性化することもあります。

摂食障害

摂食障害は、食事に対する極端な行動や思考が特徴の病気です。拒食症では食べることを制限し、体重が著しく減少します。過食症では一度に大量に食べた後、自己誘発嘔吐などを行います。これらの行動の背景には、体型や体重に対する強いこだわりがあることが多く、心身に大きな負担を及ぼします。

パーソナリティ障害

パーソナリティ障害は、極端な考え方や行動パターンが特徴で、人間関係や社会生活に支障をきたす病気です。たとえば、感情が不安定で激しい怒りを抑えられない、他人を過度に恐れる、または自分の価値観を押し付けるなどの特徴があります。これらのパターンは長期にわたって続き、本人や周囲に大きな負担をかけることがあります。

精神発達遅滞(知的障害)

精神発達遅滞は、知的能力が平均よりも低く、学習や社会的適応に困難を伴う病気です。言葉や動作の発達が遅れ、日常生活での支援が必要なことが多いです。軽度から重度まで症状の幅は広く、個々の特性に応じた支援を受けることで生活の質を向上させることができます。

大人の発達障害

大人の発達障害は、注意欠如・多動症(ADHD)や自閉スペクトラム症(ASD)などが成人後も影響を及ぼす状態です。不注意によるミスや、衝動的な行動、対人コミュニケーションの困難さが特徴です。仕事や人間関係でトラブルが多く、自信を喪失することもあります。周囲の理解と適切なサポートが必要です。

自閉症スペクトラム症

自閉スペクトラム症は、対人関係やコミュニケーションの困難、行動や興味の偏りが特徴の発達障害です。暗黙のルールを理解するのが苦手で、他者との会話がうまくいかないことがあります。また、特定の物事への強いこだわりを持つことが多く、日常生活に支障をきたす場合もあります。

注意欠陥多動症

大人のADHDは、不注意、多動性、衝動性が特徴の発達障害です。不注意では、締め切りを忘れる、ミスが多いなどが見られます。多動性は落ち着きがない感覚として表れる一方、衝動性は感情を抑えきれずに衝動的な言動を取ることがあります。社会生活で困難を感じることが多いのが特徴です。

不眠症

不眠症は、眠れない、眠りが浅い、途中で目が覚めてしまうなど、満足のいく睡眠が取れない状態が続く病気です。その結果、日中の疲労感や集中力の低下、イライラが生じることがあります。原因はストレスや不安、生活習慣の乱れなど多岐にわたり、長期化すると心身の健康に悪影響を及ぼすことがあります。

アルコール依存症

アルコール依存症は、飲酒をコントロールできなくなる病気です。飲酒の量や頻度が増加し、健康や家庭生活、仕事に深刻な影響を与えます。飲まないとイライラや不安が生じ、手が震えるなどの離脱症状が現れることもあります。本人が自覚しにくいことが多く、周囲の支援が重要です。

認知症

認知症は、記憶力や判断力の低下など、認知機能が持続的に悪化する病気です。初期は物忘れが目立つ程度ですが、進行すると時間や場所の認識が曖昧になり、家族の顔を思い出せなくなることもあります。進行性で、日常生活に深刻な影響を及ぼし、介護が必要になる場合が多いです。

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